辺野古基地阻止、世界で署名 グリーンピース、ケネディ米大使宛て


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐり20日、国際環境団体グリーンピースはキャロライン・ケネディ駐日米国大使宛てに大浦湾の生態系保護と基地建設の中止を求める署名の募集をインターネットで始めた。世界各国のグリーンピースの18事務所がそれぞれの言語で署名を呼び掛けている。

 21日午後8時現在、6948人分が集まっている。要請文は環境問題に関心が高いとされるケネディ駐日米国大使に対し、大浦湾の生態系を保護する重要性を訴え、基地建設中止を求めている。プログラム・ディレクターのラターナ・チアさんは「署名の募集を通じて辺野古の基地建設問題を多くの人に知ってほしい」と語った。
 4月ごろまで募集する予定。22日の県民集会でもブログなどで沖縄の現状を伝える。署名が行われているのはグリーンピースのウェブサイトwww.greenpeace.org/henoko
 グリーンピース・ジャパンは現地で辺野古の基地建設に反対する目的の人に対し、沖縄行きの飛行機代を補助する取り組みを始めた。対象は同団体のメールマガジンやボランティアに登録している人。資金は寄付で賄う。取り組みを利用し初めて辺野古を訪れた内田百岳(ももたか)さん(19)=東京理科大1年=は「ずっと行きたいと思っていたがなかなか機会がなかった。辺野古で基地建設に反対する人や工事に携わる人がどう生活を送っているかを見て、学びたい」と話した。
 署名などに関する問い合わせはグリーンピース・ジャパン(電話)03(5338)9800。