大浦湾に防衛局の新たなクレーン船 サンゴ破壊、県の調査開始


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米軍キャンプ・シュワブのビーチ沿岸部に新たに投入されたクレーン船(右)。パイプ状の資材を別のクレーン船(左)に移動させるとみられる=27日午前9時すぎ、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で26日午前、新たに起重機船(クレーン船)1隻と資材を積んだ台船1隻、台船をえい航する船1隻がキャンプ・シュワブ沿岸部に到着した。シュワブのビーチ前に停泊していたクレーン船1隻と並ぶように配置された。

 一方、沖縄防衛局が投入したコンクリートブロックがサンゴ礁を傷つけている問題について調査をする県の船が午前9時半ごろ、汀間漁港を出港した。
 午前9時半現在、クレーン船と資材台船は、ビーチ沿岸部を囲む浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)の中を移動し始めている。資材台船の上では作業員数人が作業を始めた。
 1月27日にクレーン船や台船など計7隻が大浦湾に投入されて以来の新たな資材の運び入れとなった。この日のクレーン船投入も前回同様に午前6時半ごろで未明の動きとなった。防衛局は岩礁破砕許可区域内での海底ボーリング調査再開や仮設桟橋新設を近く予定しており、それらに向けた資材の搬入とみられる。
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