辺野古 テント撤去めぐり平行線 国道事務所、柵設置を通告


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新たに設置した緑地帯テントを保護するため柵を設置する市民ら=26日午後4時3分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らが、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に設置したテントをめぐり26日午後、テントの撤去を求める沖縄総合事務局北部国道事務所と市民らが話し合いを持ったが、平行線に終わった。市民らは同日午前に、国道を挟んだ緑地帯に新たにテントを設置したが、沖縄平和運動センターの山城博治議長によると、同事務所は夕方にも緑地帯に柵を設置すると通告したという。

 このため市民らは同日午後4時すぎから、緑地帯テントを保護するため柵の設置を始めた。国道事務所に柵を設置させないための対抗措置。
 北部国道事務所は、26日を期限にゲート前のテント撤去を求めている。市民らは26日午前からゲート前のテントを一部解体し、向かい側の緑地帯にテント1基を設置した。山城議長らは全国からの支援物資や泊まり込みの荷物などを置く最低限の場所が必要として、ゲート前のテントを撤去する代わりに、緑地帯へのテント設置を求めていたが、北部国道事務所との話し合いは平行線をたどった。
 国道事務所は引き続き、歩行の妨げとなっているなどとして道路法に基づき、テントなどの一切の撤去を求めている。
【琉球新報電子版】