辺野古で抗議の市民激励 翻訳家の池田香代子さん


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シュワブゲート前に激励に駆け付けた翻訳家の池田香代子さん=26日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に26日、ドイツ文学をはじめ幅広い翻訳を手掛ける池田香代子さん(66)=東京都=が駆け付けた。「夜と霧」「ソフィーの世界」の翻訳、再話「世界がもし100人の村だったら」など数々の本で知られる。憲法問題でも積極的に発言する池田さんは「(日本で例えると)100人のうち1人の沖縄が米軍基地という大変なお荷物を7割以上も背負っている」と指摘し、沖縄に通うことで「皆さんとつながり、全国どこに生活していてもやれることはある。力を合わせていきましょう」と市民らを激励した。

 10年ほど前から沖縄に通い、基地問題に触れてきた。初めて辺野古を訪れたのは、沖縄防衛局の海底ボーリング調査を阻止する市民らの海上行動で揺れた時期だ。「カヌー隊の人から『ただ見に来るのは迷惑』と言われ、海にすぐ出る覚悟で水着を着て座り込んでいた」と笑顔で振り返る。それ以前から沖縄については「普通の生活者として、団塊の世代として気に掛けていた」そうだ。これまで4回訪問したが「毎回自分に何ができるか学びに来ている」と語った。
英文へ→Acclaimed translator Kayoko Ikeda supports protest against Henoko landfill