新たにクレーン船 来週にもボーリング調査


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新たに投入されたクレーン船(右)から資材を移し替える作業などが確認された浮具や油防止膜内側の海域=26日午前9時すぎ、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で26日午前、新たに起重機船(クレーン船)1隻と海底ボーリング調査時の足場になる資材などを積んだ台船1隻、台船をえい航する船1隻がキャンプ・シュワブ沿岸部に到着した。

沖縄防衛局は岩礁破砕許可区域内12地点で予定しているボーリング調査用のスパット台船の設置作業を27日から開始し、来週半ばにも調査を再開する見通しだ。
 1月27日にクレーン船や台船など計7隻が大浦湾に投入されて以来、新たな資材の運び入れとなった。この日のクレーン船投入も前回同様に午前7時前、日の出前の動きとなった。
 クレーン船と資材を積んだ台船はビーチ沿岸部を囲む浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)の内側に配置され、午前9時すぎごろからクレーン船での作業が開始された。パイプ状の資材を持ち上げ隣のクレーン船に移し替えたり、積んでいた小型の船を海面に下ろしたりした。
 一方、新基地建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー12艇を海に出し、作業中止を求めた。