辺野古 大型クレーンが海上作業 北部国道、テント撤去の注意書読み上げ


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設計画で27日午前、大浦湾の海上では、海底ボーリング調査に使用するとみられる棒状の資機材を台船から大型クレーン船に移し替える作業が続いている。台船は26日早朝に別の大型クレーン船とともに追加投入された。台船にはボーリング調査の資機材が敷き詰められていた。

 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、新基地建設に抗議する市民らが夜通しの抗議行動を続けている。沖縄総合事務局北部国道事務所は市民らがゲート前に設置したテント撤去を求めており、26日夜から15分ごとにテント前の巡回を続けている。27日午前8時47分ごろには、北部国道事務所の大城純一副所長ら職員12人が集会中の市民らの前に現れ、テントや横断幕などの撤去を求める注意書を読み上げた後、26日夕に設置した看板に注意書を貼り付けて立ち去った。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「撤去指導期限が過ぎた今日以降は、力ずくでテントが撤去される可能性がある。警戒を緩めずにテントを守ろう」と市民らに呼び掛けた。
【琉球新報電子版】

テントや横断幕の撤去勧告をする注意書を貼り付ける北部国道事務所の職員ら=27日、午前8時50分ごろ
台船からボーリング調査に使うとみられる資機材を積み込む大型クレーン船=27日午前8時25分、名護市大浦湾