「一方的で遺憾」 県のサンゴ損傷調査に防衛相


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 【東京】中谷元・防衛相は27日午前の閣議後の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐり、県が沖縄防衛局のコンクリートブロックの設置作業によるサンゴ損傷の確認調査を実施したことについて「県が一方的に現状調査を開始し、許可なく臨時制限区域内への調査が行われたことは甚だ遺憾だ」と述べ、不快感を示した。
 県は立ち入りが制限される臨時制限区域の外側から調査を実施しているとしているが、中谷氏は県の調査が区域内でも実施されたとの認識を示した形。
 中谷氏は、県が昨年許可した岩礁破砕区域の外でサンゴ損傷が確認されたことについては「サンゴの占める割合が5%を超える、または1メートルを超えるサンゴ塊を避けるようにアンカー(ブロック)の設置位置を決定している」と主張した。【琉球新報電子版】