【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で沖縄防衛局は1日、米軍キャンプ・シュワブ沖の大浦湾で海底ボーリング調査に向けスパット台船の組み立て作業を再開した。午前11時現在、海上に抗議する市民の船やカヌーなどはなく作業は着々と進められた。
一方、シュワブゲート前では市民約30人が建設中止を求めて抗議の声を上げた。抗議テントの撤去を求めている防衛局などの動きに警戒感を強めている。
この日の作業は午前8時半ごろ開始。オレンジ色の大型クレーン船にスパット台船の台船部分が横付けされ、クレーン船がつり上げた脚部分を一本ずつつなげて組み立てていた。スパット台船は昨年9月、浅瀬部分のボーリング調査を終えた後、大浦湾内から撤去されていた。
県は2月26日、防衛局が設置した浮標(ブイ)などを固定したコンクリートブロックによるサンゴ損傷が許可外の岩礁破砕に当たるか調査を開始。県は許可を取り消せばボーリング調査ができなくなると捉えていることから、防衛局はボーリング調査再開を急いでいるとみられる。【琉球新報電子版】