サンゴ損傷、防衛局申請に不備 農水部長が見解


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 県議会2月定例会は2日、一般質問が始まり、自民など野党7人が質問した。米軍普天間飛行場の移設問題で山城毅農林水産部長は、沖縄防衛局が海底に投入したコンクリートブロックによるサンゴの損傷について、防衛局側が県との事前調整でブロック設置に係る岩礁破砕許可は要らないと聞いたと主張していることに対し、防衛局からブロックの設置図面は送られていたと説明した上で「(ブロックの)大きさや重量の記載はなかった」と述べ、岩礁破砕の申請内容に不備があったとの認識を示した。島袋大氏(自民)の質問に答えた。

 尖閣諸島をめぐる日中対立に関し翁長雄志知事は「尖閣はわが国固有の領土」と述べた上で、「平和的な外交の中で収めてもらいたい」と答弁した。
 与那国島の陸上自衛隊部隊配備計画には「(住民投票で賛成の)民意が示された。また、そうではない人もたくさんいた」と述べ、「住民の心配に応えられるような形で進めてもらいたい」と政府に求めた。砂川利勝氏(自民)への答弁。
 末吉幸満土木建築部長は県内の津波浸水区域に関し「県関係3庁舎、市町村12施設、警察4施設、空港6施設が想定区域になっている」と報告した。仲田弘毅氏(自民)への答弁。
 翁長雄志知事は、県内移設断念やオスプレイ配備撤回を政府に求めて全市町村長・議長、県議会全会派などが署名した2013年の「建白書」行動について「DNAとして残っていくと思う。(オール沖縄の再構築に)努力していきたい」と述べた。嶺井光氏(無所属)に答えた。
 そのほか又吉清義、具志堅透、座喜味一幸の各氏(以上自民)が登壇した。