ボーリング調査向け作業続く 辺野古 海保とカヌー隊にらみ合い


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海底ボーリング調査に抗議するカヌー隊の向こう側で、作業を進める大型クレーン船。カヌー隊とクレーン船の間では海保が警戒する=3日午前10時32分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設の作業が進む名護市大浦湾で、沖縄防衛局は3日午前、前日に引き続き、海底ボーリング調査に使用するスパット台船など資材の組み立て作業を行っている。大型クレーン船を使い鉄板のような資材や棒状の資材をつり下げ運搬している。

 キャンプ・シュワブのビーチを囲むように設置している油防止膜(オイルフェンス)沿いには複数の作業船があり、ダイバーが海へ入る姿が見られた。
 新基地建設に反対する市民らはマスコミが同乗する船を含め4隻が午前9時すぎに汀間漁港を出港。同10時にはカヌー8艇も瀬嵩の浜を出て、ともに大型クレーン船の動きを警戒しながら、海上作業の中止を訴え抗議行動している。海上保安庁はゴムボート15艇余りが瀬嵩沖の大型浮具(フロート)沿いに集結。同10時45分現在、抗議船やカヌー隊とにらみ合いが続いている。
 一方、シュワブゲート前ではボーリング調査開始などを警戒し、午前6時ごろから市民が抗議行動を始めた。集まった市民約50人はゲート前で練り歩いたり、プラカードを掲げたりして抗議の意思を示した。地元名護市の稲嶺進市長もゲート前に訪れ「辺野古完全に止めるまで一緒に頑張りましょう」と激励した。
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