夏にも辺野古埋め立て 防衛相明言、知事が不快感


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網の中に砕石を入れた「港湾築堤マット」と思われる資材=3日午前10時47分、米軍キャンプ・シュワブ(毎日新聞社ヘリから撮影)

 【辺野古問題取材班】中谷元・防衛相は3日、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向け、土砂を投入して護岸を設置する埋め立て工事について、早ければ夏にも着手する考えを示した。中谷氏は衆院予算委員会の答弁で「各種準備が整うことを前提に、可能なら、この夏にでも着手したい」と述べた。

 中谷氏の発言について翁長雄志知事は同日、「(工事)実施前に私たちと協議をすることが取り決められている。一方的にやるのはいかがなものか。残念だ」と不快感を示した。
 米軍キャンプ・シュワブ辺野古崎付近の陸上部分では3日、仮設桟橋の建設に使用するとみられる砕石や砕石を金網に入れた「港湾築堤マット」などを準備する様子が確認された。
 この日、沖縄防衛局は海底ボーリング調査用のスパット台船に掘削で使う資材を取り付ける作業を行った。
 海底ボーリング調査の再開と並行するように、仮設桟橋設置も近く着手される見通しだ。