政治

辺野古の海保警備 激しさ増す 海上抗議で初の救急搬送

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、市大浦湾での海上作業に抗議するカヌー隊の女性1人が4日午後、救急搬送された。海上抗議での救急搬送は初めて。海上保安官に確保され、1時間半以上ゴムボートの上で拘束されている間に、寒さで体が震え体調不良に陥った。

 ボーリング調査再開を前に、海保の警備行動が再び激しさを増している。海上保安官により、カヌー隊の別のメンバーが海に投げ出されながら確保されたり、抗議船の市民が腕を後ろに大きく曲げられながら押し倒されて確保されるなどの場面があった。
 搬送された女性を除くカヌー隊5人は、抗議船と引き離された地点で2時間半以上にわたり拘束された。
 搬送されたのは40代女性。状況の確認に来た抗議船の船長が、うずくまり青ざめている女性を見て「緊急事態」と判断。海上保安官に訴えたものの、手配が遅いとし船長が直接救急車を呼んだ。女性は抗議船に移り、最寄りの港から救急車で市内の病院に搬送された。女性は病院で体調は回復したものの「確保された時に波をかぶり体が冷えていた。ゴムボートには上げてくれたが、仲間の近くで早く解放してほしいという要望は聞き入れてくれなかった」と話した。


市民を数人がかりで押さえ付ける海上保安官=4日午前10時26分、名護市の大浦湾(普久原裕南撮影)

カヌーから落水した市民を確保する海上保安官=4日午前10時25分、名護市の大浦湾(普久原裕南撮影)