防衛局、新たにブロック投下 辺野古 仮設桟橋設置作業か


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コンクリートブロックを着水させるクレーン船=午前11時ごろ、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局は5日午前、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の辺野古崎近くで大型のコンクリートブロックを新たに海に投下した。

投下した場所は岩礁破砕の許可区域内とみられ、仮設桟橋設置に向けた作業とみられる。
 シュワブビーチ前に停泊していたクレーン船は午前8時45分ごろから移動を開始。辺野古崎方面で停泊すると、船上からコンクリートブロックをつり上げ、午前11時8分に投下した。
 クレーン船は午前11時にコンクリートブロックをつり上げて海に着水させたが、抗議する市民の接近を受け一度船上に戻していた。市民らは「(岩礁破砕の)許可区域外ではないか」「作業やめろ」などと抗議の声を上げた。
 建設に反対する市民はカヌー艇と小型船4艇で抗議し、少なくとも5艇が海上保安庁に拘束された。
 キャンプシュワブゲート前では、市民らが早朝から抗議行動を展開した。ブロックが投下されたとの報告を受け、午前11時ごろには海が見渡せる通称「第3ゲート」前に約60人が結集し、「海保はサンゴを守れ」などとシュプレヒコールを挙げた。
【琉球新報電子版】