菅氏、辺野古埋め立て事前協議の知事権限「あり得ない」


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 【東京】菅義偉官房長官は5日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工事計画に関し、実施設計に関する県との事前協議の必要性を翁長雄志知事が強調したことに対し、事前協議で県が関連作業の中止を求めても応じない考えを示した。事前協議で県に埋め立て工事を中止する権限があるかどうかについて問われ、「それはあり得ない」と述べた。

 菅氏は「仲井真弘多前知事から埋め立て申請に対して承認をいただいた。法令に基づいて既に判断は示された。事業は予定通り粛々と進めていきたい」との見解を重ねて示し、作業を進める考えを強調した。
 県は2013年12月に、前知事が政府の埋め立て申請を承認した際に「留意事項」を付け、埋め立て工事の着手前に県と実施設計について事前に協議するよう定めている。