辺野古掘削調査 3ヵ所で開始


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掘削機3基が稼働し、深場の海底ボーリング調査が本格化した=13日午後3時半、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は13日、辺野古崎付近で12日に調査を始めたスパット台船とは別のスパット台船でも海底ボーリング調査を始めた。台船の近くに位置する大型クレーン船でも、取り付けられた掘削機で作業する様子が確認された。3カ所で調査を行っているとみられ、深場のボーリング調査が本格化した。

 一方、新基地建設に反対する市民らは抗議船4隻とカヌー14艇で大浦湾に繰り出し、浮具(フロート)を越えて作業中止を求めた。海上保安官は巡視艇やゴムボートで市民らの動きを厳しく警戒し、カヌーの市民らを拘束したり、船に乗り込んだりしてフロート外に出した。約2時間拘束されたカヌーもあったが、午後2時ごろまでには全てのカヌーが解放された。