ボーリング調査継続 台船2基に作業員 市民ら船で抗議


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新基地建設に伴うボーリング調査を実施していると見られるスパット台船。台船上に作業員の姿、中央下には掘削棒が確認できる=14日午前10時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に向け14日も午前8時ごろから、米軍キャンプ・シュワブ沖に設置されたスパット台船2基に作業員の姿が確認された。13日に引き続き、両スパット台船と大型クレーン船に設置された掘削機で、海上計3カ所でボーリング作業を実施していると見られる。

 新基地建設に反対する市民らは午前9時ごろから、3隻で抗議行動を開始した。県民ネットの県議4人が同乗する抗議船は午前9時半ごろ、大型クレーン船付近で作業調査を実施している最中、海上保安庁に確保された。抗議船に乗り込んだ海保職員が操縦し10時ごろ、臨時制限区域を示すように設置されている大型浮具(フロート)付近で解放した。海保職員が乗り込んだ際、市民ともみ合いになり乗員の女性市民が右足にけがを負った。
 県議団からは「明確な警告もなく乗り込んだ。危険な行為だ」「海の安全確保になっていない」など批判の声が上がった。
 【琉球新報電子版】