尚巴志の偉業、史劇で 中高生49人、感動の舞台


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舞台終了後に記念撮影する現代版組踊の出演者ら=7日、西原町さわふじ未来ホール

 【西原】県内の中高生49人が踊り演じる現代版組踊「鬼鷲~琉球王国尚巴志伝」(原作脚本・大盛永意、演出・平田大一、プロデューサー・下村一裕、同実行委員会主催)が7日、西原町さわふじ未来ホールで昼夜2回上演され、約千人が来場した。

 舞台の時代設定は第二尚氏、尚真王の時代。
 旅芸人の阿嘉とおもろによって「尚巴志」の琉球三山統一や第一尚氏王統を築いた偉業が語られた。
 舞台最後に「私たちは学ばなければならない。歴史の全てが真実とは限らない」と観客にメッセージを送った。
 参観に訪れた嶺井由加里さん(南城市)は「中高生だけで作りあげられた舞台は、プロとは違う甲子園に似た感動があった。最後の演舞は、大きな『気』となって頭でなく素直に心に響いた」と涙を浮かべながら話した。
 尚巴志役を務めた福地海斗さん(宜野湾市)は「支えてくれた大人や裏方の皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。今までに感じたことのない最高の90分を過ごすことができた」と満面の笑顔で話した。
(金城悠通信員)