早摘みもずく今が旬 勝連漁協宣言、新物PR


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 【うるま】うるま市の勝連漁業協同組合(上原勇行組合長)は今年のもずくの収穫日を13日と定め、「新もの! 早摘みもずく旬入り宣言」を同漁協で行った。3~4月にかけて収穫される若もずくは「早摘み」と評価され、しゃきしゃきとした食感とぬめりの強さが特徴。漁協などは全国的な認知度のアップに向け東京都内でフェアも開催する。

 もずくの県内生産量は年間約2万トンで、全国の生産量の9割を超える。勝連漁協は昨年約6千トンを生産し県内で最多。勝連漁協が取り組む早摘みもずくは、4~5月の収穫の最盛期を前にした3~4月の限定期間しか採ることができないため希少性がある半面、塩蔵や乾燥などの加工に不向きな性質もあり、流通量は限定されていた。
 旬入り宣言のこの日、生産者は相次ぎ早摘みもずくを水揚げしたが、同漁協によれば、今年は天候や低水温などの影響を受け、収穫量はやや減少する見通しという。
 勝連漁協と商品開発をするサウスプロダクト(うるま市、伊波匡彦社長)などは「早摘み」ならではの食感などに着目し、差別化を図ったもずくの都内での販売も企画している。19日からは伊勢丹新宿店、日本橋三越本店などで試食と量り売りキャンペーンを開催して「早摘みもずくのうまさをアピールして認知度アップに努めたい」と話している。
 昨年は、同じキャンペーン期間で約300トンを売り上げており、今年は複数箇所での展開で3倍の売り上げを目標に据えている。

早摘みもずくの旬入りを宣言する勝連漁協の上原勇行組合長(中央)ら=13日、うるま市の勝連漁協事務所
水揚げされる早摘みもずく=13日、うるま市勝連平敷屋の漁港