辺野古現状 世界に発信 豪、ロの放送局が現地取材


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基地建設が進む辺野古の海を撮影するオーストラリア放送協会のマシュー・カーニー支局長(後列右)ら取材班=19日、名護市瀬嵩

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設が進む名護市辺野古の現状を世界に発信しようと、オーストラリアとロシアのテレビ局が19日、相次いで米軍キャンプ・シュワブゲート前などを訪れ、座り込みを続ける市民らの様子を取材した。

 東京やロンドンなど世界11カ所に支局を持つオーストラリア放送協会のマシュー・カーニー北東アジア支局長は、5月に放送を予定する戦後70周年企画番組の一環で辺野古を訪れた。瀬嵩の浜から新基地建設が進む海を撮影したほか、ゲート前で抗議行動を続ける市民らを取材した。カーニー支局長は「辺野古問題は日本では大きなニュースだが、オーストラリア人はほとんど知らない。現場で何が起きているのかを取材し、伝えたい」と思いを語った。
 ロシア国営テレビ・ラジオ・東アジア支局のミンガジェフ・セルゲイ支局長も「欧州にも米軍基地を建設する動きがある。沖縄の現状を欧州の視聴者に伝えるため取材に来た」と語った。