辺野古、制限区域沿いにブイ設置 市民の抗議続く


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基地内に入る車両を止めようとする市民らと、それを排除する県警=22日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は22日、2基のスパット台船で海底ボーリング調査を継続した。

台船近くに停泊している大型クレーン船横には、掘削機の一部が海面に突き出た状態になっている。
 午前中は、台船近くの大型クレーン船で資材をつり下げる様子が確認されたほか、クレーン船臨時制限区域を示す浮具(フロート)沿いに、小型の浮標灯(ブイ)を等間隔に数カ所設置する様子が見られた。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では、午前6時すぎから市民ら約20人が座り込み、新基地建設反対を訴えた。同9時すぎには基地に入る車両を止めようとした市民を県警が排除した。昼前には島ぐるみ会議のバスで訪れた人々も到着し最大約50人で集会を開いた。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「21日の集会は、かつてない闘いの広がりが示された。新基地建設を必ず阻止しよう」などと呼び掛けた。市民らは海上作業が見渡せる通称「第3ゲート」前にも移動し、スパット台船に向かって「大浦湾から出て行け」と拳を突き上げた。