辺野古岩礁破砕 県、取り消しを本格検討


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 翁長雄志沖縄県知事は31日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に関し、沖縄防衛局に指示した作業中断指示の効力を一時的に停止した林芳正農相の決定を受け、県が許可した区域外でサンゴ礁が損傷した可能性が高いことを確認したこれまでの調査結果を踏まえ、防衛局に対する岩礁破砕許可を取り消せるかどうかの本格的な検討に入った。

 ただ、県議会与党などからは次の有効な手段を講じるため、結論を急ぐべきではないとの慎重な意見も出ている。このため行政不服審査法に基づき防衛局が農相に請求した審査の結果(裁決)を待って対応することなども視野に、弁護士も交えて調整している。
 知事はこれまで、防衛局が辺野古沖で投下した最大45トンの大型ブロックがサンゴを傷つけた問題について「岩礁破砕に当たらない、軽微なものと考えられない」と指摘。許可取り消しを示唆している。