辺野古新基地阻止で基金 島ぐるみ会議検討、民意を国内外に


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 米軍普天間飛行場の県内移設に反対する経済人や議員、市民団体などで構成する「沖縄建白書の実現を目指し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」が辺野古移設反対の民意を国内外に広げることを目的に、基金の設置を検討していることが1日までに分かった。関係者によると5~6月ごろまでに決定する。

 全国紙や米紙など新聞への意見広告掲載や米国で普天間移設をテーマにしたシンポジウムを開催するなどの活用案が挙がっている。寄付募集の呼び掛け人は県内外の著名人に依頼することを検討する。
 翁長雄志知事が「4月以降のなるべく早い時期」に訪米する意向を示していることから、基金設置が間に合えば意見広告は知事の訪米に合わせて掲載し、訪米の効果を高めることにつなげる考え。
 基金を管理、運用する主体は未定だが、島ぐるみ会議だけではなく、幅広い枠組みでの運用を目指す。同会議の事務局を務める玉城義和県議は「単なる資金集めだけではなく、寄付募集の取り組みや運用を通じて国内外での関心を高めていくことが大切だ」と設置に向けた意欲を語った。
英文へ→Shimagurumikaigi to set up fund to block the new US base at Henoko