辺野古座り込み4000日 市民団体「5000日は迎えない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
辺野古への新基地建設を阻止するため座り込みを続ける安次富浩さん(右)ら=1日、名護市辺野古

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する市民による辺野古海岸での座り込みが、2004年に始まってから1日で4千日を迎えた。19日には11年を迎える。

 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表(68)は「5千日は迎えない」と基地建設阻止へ決意を新たにした。移設に反対する地元住民の中心的存在だった「命を守る会」代表の故・金城祐治さんの妻ハツ子さん(71)は「祐治も天国で応援している。解決したい」と力を込める。
 座り込みは04年4月19日、政府が辺野古沖の海底ボーリング調査に乗り出した日に始まった。市民による阻止行動で05年に中止に追い込んだ。昨年7月7日からは米軍キャンプ・シュワブのゲート前でも座り込みが始まり、8月には政府が現計画でのボーリング調査に着手した。今でも海岸のテントには1日に70~100人ほどが訪れる。
 祐治さんやヘリ基地反対協代表委員の大西照雄さんら先立った仲間も多い。ハツ子さんは「地元の人が立ち上がり、『守る会』があったからここまで止めてこられた。祐治を誇りに思う」と話す。安次富さんは「今が正念場だ。国際的に訴えて理不尽な移設を止める」と強調した。
英文へ→Sit-in protest on Henoko beach marks 4000 days