【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対し、米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議を続けている市民らは3日、午前7時前から約40人が工事車両の阻止など抗議運動を展開した。徐々に人数は増え、午前11時現在、約100人が抗議している。
3月31日にゲート前の抗議運動のさなかに公務執行妨害容疑で逮捕された30代男性が2日釈放されたことについて、沖縄平和運動センターの山城博治議長は「仲間がやっと帰ってきて良かった。(市民が)捕まった時こそ大衆の闘いが大事だ」と力を込めた。
一方、辺野古沖では、長島北側ある2基のスパット台船上には作業員の姿は見えず、掘削作業は確認されなかった。抗議する市民が乗る船1隻は午前8時半に汀間漁港を出港したが、波が高いため海上行動は1時間ほどで取りやめ帰港した。 シュワブ内の浮桟橋の浜ではクレーン船を使い、沖縄防衛局の作業用小型ボート数隻を浜に上げる作業が確認された。
2日に釈放された男性は抗議船に乗船。「2週間ぶりに海に出た。やっぱり大浦湾は最高に気持ちがいい」と話した。 【琉球新報電子版】