伝統担う個性20点 知花花織、研修生が修了展


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研修修了生の作品を見る来訪者ら=6日、沖縄市役所

 【沖縄】知花花織研修修了展(知花花織事業協同組合主催)が6日から3日間、沖縄市役所1階の市民ギャラリーで開かれている。「国指定の伝統的工芸品」の作り手育成のため、国と市、組合の予算で行う後継者育成事業に参加した10人の個性豊かな作品20点が展示されている。

組合では7月からの研修生募集の呼び掛けもしている。
 展示会では研修生が、染めから織りまでを手掛けた綿帯地と絹糸帯地各1本が並んでいる。
 研修修了生の東江麻代さん(33)=沖縄市=は「デザインも古典模様を基に自分たちで考え、糸を染め、織りをした」と振り返る。
 研修は本年度も10人募集し、実施する。受講料無料。修了生の林恵子さん(61)=同=は「沖縄の若い人に挑戦してほしい」と呼び掛けた。
 問い合わせは知花花織事業協同組合(電話)098(921)1187。