辺野古沖、平島の砂流出か アセス監視団が指摘


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 沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団は8日、県の「普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋め立て承認手続きに関する第三者委員会」に、名護市辺野古沖にある平島の砂が流出したのではないかと指摘し、現場視察を求める要請をした。

 監視団メンバーの真喜志好一さんと岡本由希子さんは県庁で記者会見し、沖縄防衛局が2月に大浦湾で大型浮具(フロート)を設置したことで海流の流れが変化したのではないかと懸念を示した。市民団体が撮影した昨年6月28日と、ことし4月6日の平島の写真を比較しながら「砂が減って、がれきが露出しているように見える」と説明した。
 真喜志さんは「現場に行って、砂が減った原因を調べてほしい」と求めた。岡本さんは「大型浮具はアセスメントが必要なく環境影響評価もされていない。しかし浜から見ても大型浮具の影響で波の動きが違う」と指摘した。真喜志さんによると委員会の事務局は要請に対し、「委員に諮りたい」と答えたという。