辺野古新基地建設に抗議続く ゲート前で金秀新入社員ら研修


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米軍キャンプ・シュワブゲート前での抗議行動に参加する金秀グループの社員ら=9日午前8時半すぎ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり9日午前、海上での掘削(ボーリング)調査が進んでいる。作業の中止を訴える市民らが米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート前と海上で抗議を続けた。午前8時すぎには、金秀グループの呉屋守将会長をはじめ、幹部と新入社員ら約130人が社員研修の一環として訪れた。

 新入社員を代表してあいさつした上地真人さん(31)は「テレビや新聞で辺野古の運動を知っていたが、実際に見ることができ感動した」と話した。その上で「一人一人が力を合わせ大きな力になれば、可能性は無限大だ。もっと若い力で現状を変えていきたい」と決意を込めた。
 ゲート前では午前6時すぎから、市民らが基地内に入る車両を警戒した。普天間飛行場の辺野古移設推進をあらためて表明した安倍晋三首相に対し、批判の声が相次いだ。
 一方、海上ではスパット台船2基と大型クレーン船で作業が行われている。仮設桟橋の設置が予定されている辺野古崎付近の陸上部分でも工事用の重機が見られ作業の様子が確認された。市民は抗議船4隻とカヌー13艇で作業現場に近づき、作業中止を訴えた。午前11時現在、海上保安庁のゴムボートがカヌー隊を強制的に排除しており、緊迫した状況が続いている。 【琉球新報電子版】
英文へ→Employees of Kanehide Holdings take part in sit-in at Camp Schwab gate