辺野古座り込み・島袋文子さん 市民ら86歳の誕生日祝う 新基地阻止へ誓い新た


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誕生祝いのケーキを贈られ、笑顔を見せるキャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続ける島袋文子さん(中央)=10日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた沖縄防衛局の海底ボーリング調査は10日も、午前から辺野古沿岸の海域で進んでいる。移設作業の中止を訴える市民らは、米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート前と海上で抗議を続けている。抗議活動の合間には、地元の辺野古出身で座り込みを続けている島袋文子さんの86歳の誕生日祝いが行われた。座り込みの市民らは拍手と笑顔の中、新基地建設阻止へ誓いを新たにした。

 島袋さんの誕生祝いは、座り込みの女性メンバー8人が中心となって秘密で企画していた。「ふみさん おたんじょうび おめでとう」の文字を記したチーズケーキと花束を受け取った島袋さんは、驚きのあまりハンカチでうれし涙を拭き、笑顔を見せた。島袋さんは「(こんな盛大なお祝いは)生まれて初めて。涙が出るほどうれしい。基地が無くなるまで頑張る」と気持ちを新たにしていた。
 一方、海上ではスパット台船2基がそれぞれ掘削棒を海底に向けて下ろし、ボーリング調査を進めている。大型クレーン船1隻も確認できる。市民らがカヌー隊で抗議をしているが、海上保安庁が制止している。 【琉球新報電子版】