鹿児島・南大隅で岩ずり採石 業者計画、住民に説明会


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供給業者の採取場所別岩ずりストック量

 沖縄防衛局による米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う埋め立てで、鹿児島県の採石業者が、埋め立て用岩ずりの採取場所として提示されている同県南大隅町佐多岬地区の住民に1月24日、事業計画の説明会を開いていたことが24日までに分かった。

 琉球新報社が入手した説明会の資料によると、業者は「沖縄県内の埋め立て計画は大量の石を必要」として、同地区で採れる花こう岩が「地域や南大隅町に多大な経済効果をもたらす」と説明。業者は薩摩川内市の本社を南大隅町に移すなど、今後の事業に本格的に取り組む姿勢も見せている。
 業者の代表は「沖縄防衛局からの(正式な)申し込みはない」としながらも、辺野古移設の進行状況を「テレビなどの報道で見守っている」と話した。沖縄防衛局は佐多岬地区の岩ずりストック量を70万立方メートルとしている。