来月17日県民大会 大城立裕氏ら代表に


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大城 立裕氏

 県議会与党と米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する市民団体の代表者らは27日、県議会で会議を開き、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で5月17日に1万人規模で開く「止めよう辺野古新基地建設5・17県民大会(仮称)」の実行委員会の構成や内容を議論した。

共同代表に芥川賞作家の大城立裕氏、稲嶺進名護市長、白梅同窓会の中山きく会長、金秀グループの呉屋守将会長、かりゆしグループの平良朝敬CEO、連合沖縄の大城紀夫会長が就任することを確認した。30日に記者会見して正式に発表する。
 大城氏は1年間で最も完成度の高い短編小説に贈られる川端康成文学賞を15日に受賞したばかり。芥川賞受賞作の「カクテル・パーティー」をはじめ、2011年に刊行した「普天間よ」など、著作ではたびたび米軍基地問題を取り上げてきたが、これまで基地問題に関する県民大会などに中心となって関わることはなかった。
 今回、共同代表に就任することについて大城氏は「初めてのことだ。今回は(普天間移設問題が)正念場であり、呼び掛け人になってほしいと頼まれ、大会の意義の重さを感じて引き受けた」と思いを語った。
 そのほか複数の与党県議によると、5月の県民大会には翁長雄志知事も出席する意向を示しているという。30日には実行委員会を発足させる予定となっており、知事には同日以降に正式に出席を打診する方針。(外間愛也)