知事、きょう臨時会見 「辺野古新基地」新たな対抗措置も


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 28日の日米首脳会談で安倍晋三首相とオバマ米大統領が米軍普天間飛行場の辺野古移設を進めると確認したことを受け、翁長雄志知事は29日、県庁で「臨時記者会見」を開く。日米両政府に対し「辺野古新基地を造らせない」とあらためて表明する。

一方で知事は、沖縄防衛局が辺野古新基地建設に向けた海上作業を続ける根拠となっている県の岩礁破砕許可に関連し、29日の会見で国に対する新たな措置を取ると表明することも検討している。
 翁長知事は今月17日に安倍首相と初会談し、「オバマ大統領に、知事はじめ県民は辺野古移設に明確に反対していると伝えてもらいたい」と求めていた。「私は絶対に新基地は造らせない」とも述べ、移設計画の見直しを求めていた。
 一方、27日の日米外務・防衛閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で両政府は、辺野古移設は普天間問題の「唯一の解決策」と表明した。
 翁長知事は3月23日、沖縄防衛局が県の岩礁破砕許可区域外でサンゴ礁を破壊した可能性が高いとして、県が実態調査するまでの間、海上作業を停止するよう防衛局に指示。一方、林芳正農相が同月30日から指示の効力を一時停止している。