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米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込みテントで28日、前宜野湾市長の安里猛さん(63)が元気な姿を見せた。2010年11月に普天間飛行場の県内移設反対を訴え初当選したが、在職中に心不全を患い、当選から1年余りで市長の職を辞した。
闘病を続けていた東京の病院で昨年7月に移植手術を受け、ことし2月に沖縄に戻ったばかり。「きょうが僕の平和運動復帰の第一歩」と病気前と変わらない屈託のない笑みを見せた。
座り込み参加者に迎えられてマイクを握った安里さんは「皆さんの期待を裏切る結果になって悔しい思いもしたが、4年ぶりに行動に参加できたことを誇りに思っている」と声を震わせて語りだした。
若いころから平和運動に携わってきた原点をたどりながら「小学校高学年のころにベトナム戦争が繰り広げられ、B52が嘉手納で墜落する事故があった。幼子が米兵に尊い命を奪われた。どうしてウチナーンチュは人権も守られず虫けらのように扱われなければならないのか。それが4・28の『屈辱の日』にスタートした」と指摘。「きょうこの4・28に沖縄を戦争の道具につくり変えようとする人たちがいる。このような理不尽に抗して粘り強く戦う」と語り口は熱を帯びた。