辺野古ゲート前座り込み300日「力結集し新基地白紙に」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らが、昨年7月に米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込みを始めてから2日で300日となった。市民らは同日も約130人が座り込み、反対の声を上げた。稲嶺進名護市長も訪れ「翁長雄志知事と協力し、新基地を絶対に造らせない」と決意を述べた。複数の市民が基地に入る車両を止めようとして機動隊ともみ合いになったが、けが人はなかった。

 正午すぎにゲート前を訪れた稲嶺市長は「一人一人の力を結集することで辺野古移設を白紙に戻せる。民衆の力だ。海にも陸にも新基地を造らせない公約を貫徹したい。この闘いを終わらせ、皆さんを解放したい」と話した。
 海上ではスパット台船2基とクレーン船で作業の様子が確認された。基地建設へ海底掘削(ボーリング)調査が行われたとみられる。市民らは抗議船3隻とカヌー21艇で作業の中止を訴えた。抗議船やカヌーは油防止膜(オイルフェンス)の手前で海上保安官に強制的に排除され、作業現場から遠ざけられた。
 座り込みに連日参加している名護市の田港清治さん(86)は「(新基地建設を)止めるまで座り込む。これ以上沖縄に基地を増やすというのは、沖縄を何だと思っているのか。戦争をしたいのなら県外でやればいい」と話した。