辺野古沖、作業を続行 市民ら抗議


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設で4日午前、長島北側のスパット台船2基に作業員の姿が確認された。沖縄防衛局は同台船を使い海底ボーリング調査関連の作業を行っているとみられる。同海域にある掘削機が取り付けられている大型クレーン船は同日午前10時半現在、作業員の姿はない。

 臨時制限区域を示すように設置されている浮具(フロート)沿いに、沖縄防衛局の警戒船が30隻余り配置されている。新基地建設に反対する市民らはカヌー10艇ほどで辺野古崎方面で展開。海上保安庁のゴムボート十数艇が周りを取り囲んでいる。
 キャンプ・シュワブのゲート前には親子連れなど50人以上の市民が集結し新基地建設の中止へ声を上げた。抗議集会では5月17日に那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開催する「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」への結集を求める声が相次いだ。「(大会が)沖縄の将来がかかっていると言っても過言ではない」「総力を上げて大会を大成功に終わらせよう」などと声が上がった。【琉球新報電子版】

新基地建設反対の声を上げる市民ら=4日午前9時50分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前
新基地計画に伴い海底ボーリング調査が実施されているスパット台船。左が4カ所目の掘削地点。右が5カ所目の掘削地点=4日午前午前10時、名護市大浦湾