作業確認されず 辺野古、市民らカヌーで抗議


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新基地建設計画に抗議するカヌーと、それに対して警告する海上保安庁のボート=5日、大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が計画されている名護市辺野古沖の大浦湾では5日午前、ボーリング調査を行うスパット台船やクレーン船に作業員の姿は確認されていない。

建設計画に抗議する市民のカヌー約10隻と抗議船1隻が海上に設置されているフロート(浮具)の外側を航行しているが、海上保安庁のボートは「(立ち入りが制限される)臨時制限区域内に入っている」などと警告している。
 辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、計画に反対する市民らが午前6時すぎから抗議の声を上げ、9時半ごろから約50人が集会を始めた。沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「数々の選挙で民意を示してきた沖縄の声に耳を傾けず、米国との関係を優先する政府は許せない」と語った。【琉球新報電子版】