採石地も辺野古拒否 撤回求め、署名展開


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う県外からの岩ずり採石計画で、採石地の地元で活動する環境・市民団体が反対の声を上げ、計画の撤回を求めている。インターネットサイト上や紙で署名運動を展開し、6月ごろに集約して安倍晋三首相、衆参両院議長に提出する予定だ。

 団体は瀬戸内海沿岸の約30の環境団体で構成する「環瀬戸内海会議」と、鹿児島県奄美市を拠点に活動する市民団体「自然と文化を守る奄美会議」の二つ。ネット上の運動は「奄美会議」が3月から始め、7日午後5時現在約1900筆の署名が集まっている。紙の運動は「環瀬戸内海会議」が中心となり、4月下旬ごろから北海道や東京、瀬戸内海に面する各府県で展開する。
 環瀬戸内海会議の阿部悦子共同代表(65)は「自然豊かな奄美でなぜ採石かと思い、協力して反対していこうとなった」と説明し、「瀬戸内が辺野古埋め立てに手を貸してはいけない」と力を込める。自然と文化を守る奄美会議の原井一郎副代表(65)は「奄美の採石地では人の暮らしが壊されている。軍事基地建設への加担をやめ、反新基地の思いを日本政府に届けたい」と話した。鹿児島県護憲平和フォーラムも「奄美会議」の要請を受け、4月中旬から九州各地で紙の署名運動を行っている。
 署名の問い合わせは環瀬戸内海会議の事務局(電話)086(243)2927か阿部悦子共同代表(電話)090(3783)8332。自然と文化を守る奄美会議(電話)0997(54)3457。署名サイトは「チェンジ・ドット・オーグ」で、インターネットから「自然と文化を守る奄美会議 Change.org」で検索できる。