採石地現状を報告 30日に奄美でフォーラム


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う県外からの採石計画に伴い、採石地の鹿児島県奄美市で30日に「奄美の海山を守り、沖縄に連帯する」フォーラムが開催される。

京都市を拠点とする環境団体「海の生き物を守る会」と、奄美市が拠点の「自然と文化を守る奄美会議」が主催。辺野古埋め立てによる環境破壊についての講演会と奄美大島の現状報告を行う。
 31日には「奄美会議」の呼び掛けで奄美市で、採石地の瀬戸内海と門司、佐多岬、徳之島地区の団体代表者で全国連絡協議会の結成集会を開く。
 海の生き物を守る会の向井宏代表(71)は「辺野古の海の埋め立てを止めるためにフォーラムを開く。採石する地域も問題を抱えている」と指摘した。「奄美会議」の薗博明共同代表(80)は「沖縄が頑張っている中、本土はよそごとでいいのか。フォーラムを考える機会にしてほしい」と来場を呼び掛けた。
 フォーラム前日の29日には採石地で日本自然保護協会などが潜水調査する。参加費無料で資料代が500円(高校生以下200円)。定員100人。問い合わせは、海の生き物を守る会(電話)090(9830)4871。自然と文化を守る奄美会議(電話)0997(54)3457。