石垣にもミサイル部隊 防衛省、2中隊120人検討


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 陸上自衛隊の先島諸島への配備計画をめぐり、防衛省が石垣島にもミサイル部隊の展開を検討していることが12日、関係者への取材で分かった。同省の左藤章副大臣が11日、中山義隆石垣市長に陸自警備部隊の配備に向けた調査の開始を要請したが、ミサイル部隊の配備は公表されていない。

同省は石垣島への警備部隊の用地選定に併せて、石垣島へのミサイル部隊の配置についても検討を進める考え。
 石垣島に配備が検討されているのは、宮古島と同様に地対艦ミサイル(SSM)、地対空ミサイル(SAM)を運用する部隊。いずれも中隊規模で、それぞれ約60人を想定している。宮古島への陸上自衛隊の配備予定人数は約750人程度だが、石垣島は警備部隊の約350人を含め、550人程度の規模になる見通し。
 配備される地対空ミサイルは中距離対空誘導弾(中SAM)とみられ、石垣島周辺を射程に入れて防衛する。すでに配備が決まっている奄美大島の部隊と共に石垣島の部隊についても司令機能は宮古島の高射特科群が担う形となる。
 石垣島への陸自配備について、防衛省は7カ所から絞り込む。中山市長は「国防や安全保障は国の専権事項。協力態勢は取っていきたい」として、警備部隊の候補地の絞り込みに向けた調査の開始を受け入れる考えを示している。
英文へ→Ministry of Defense to deploy JGSDF’s missile companies to Ishigaki-jima Island