辺野古埋め立て県外土砂阻止を 奄美市民団体、県に要請


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う県外からの埋め立て用土砂などの搬入計画に対し、調達先に予定される鹿児島県奄美大島で採石に反対する団体が14日、県庁に町田優知事公室長を訪ね、県外からの土砂搬入を止めるよう求める要望書を手渡した。

 要請したのは「自然と文化を守る奄美会議」の大津幸夫共同代表と原井一郎副代表。辺野古移設中止に賛同する約2千人分のネット署名も同時に手渡し、新基地建設阻止に向けた連携を呼び掛けた。
 要望書は、特例を除き土砂の県外持ち出し禁止を条例に明文化し、他県にも条例化を呼び掛けることなどを求めている。
 大津共同代表は「奄美大島も日本復帰という意味では沖縄と同じように切られた歴史がある。復帰運動を一緒に闘った仲間なので、もう一度運動を展開したい」と語った。
 町田公室長は「私どもも辺野古に基地を造らせないということを県政の柱にしている。皆さん方の取り組みは大変心強い。ぜひ連携して取り組んでいきたい」と述べた。