国道事務所が辺野古ゲート前テント撤去求める 「なぜ市民だけ」と反論


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北部国道事務所のテント撤去要請に抗議する市民ら=19日午前8時40分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり19日も早朝から、米軍キャンプ・シュワブゲート前で約50人が抗議行動を行った。
 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、日本時間の18日午前に米ハワイ州オアフ島の空軍基地内で墜落し、隊員1人が死亡したことについて、市民から「構造的な危険性があらためて明らかになった。沖縄から撤去させなくてはならない」と声が上がった。

 北部国道事務所の職員十数人が市民らの抗議テントの撤去を求めた。基地建設に抗議する北上田毅さんは、旧ゲート前に沖縄防衛局が設置した山形鉄板などについて許可外の構造物がいくつも設置されているとして「なぜ防衛局の違法行為は追及せずに市民のテントだけ異常なほどの指導を繰り返すのか。まず真っ先に防衛局を指導すべきだ」と指摘した。
 一方、大浦湾の作業水域内では、台風の影響で10日からスパット台船と大型クレーン船が撤去されており、19日午前10時半現在、再設置の動きは見られない。海上でのボーリング(堀削)調査は行われていない。
 市民による海上での抗議活動は波が高いため見送られた。沖縄防衛局の警戒船は11隻が海上に出ている。【琉球新報電子版】