特殊部隊は沖縄残留 横田配備オスプレイ、定期飛来へ


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 米空軍の特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの横田基地配備について、在日米軍は16日までに、横田のオスプレイとの共同訓練が想定される沖縄の駐留の特殊作戦部隊に関しては、別の場所に移転する計画はないことを明らかにした。

 その上で「CV22は日米の合意に沿い、許可された全ての訓練区域を使う」とした。CV22と行動に関連する特殊部隊は太平洋では嘉手納所属の空軍第353特殊作戦群、トリイ通信所(読谷村)所属の第1特殊部隊群、グアムの部隊だけとなっており、横田配備機が沖縄に定期飛来することがあらためて示された。
 一方、CV22は現在嘉手納に配備されている353特殊作戦群のMC130特殊作戦機の後継とみられていたが、在日米軍は13日、CV22の横田配備に伴い、MC130が退役する計画は現段階ではないことも明らかにした。CV22が横田に配備された後もMC130が嘉手納に残れば、さらに横田から外来機としてCV22が飛来し、地元の負担増につながる懸念もある。
 在日米軍は13日、CV22の横田配備決定に伴い(1)嘉手納やトリイの特殊部隊も横田や近傍に移転するか(2)嘉手納のMC130は退役するのか-との質問に対して「現段階で、既に発表されたこと以外には航空機や部隊の配置を変える計画はない」と回答した。
 一方、CV22の訓練については「どこで、どれほどの訓練をするかは、作戦上の必要や要求で決める」とした。横田のCV22は「自衛隊の特殊部隊との共同訓練も行う」ことも明らかにした。