辺野古基金、ヘリ基地反対協と島ぐるみ会議支援へ 活用第1弾


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 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設阻止を目的とした「辺野古基金」の基金運営委員会は21日、那覇市内で会見し、寄付が20日現在で1万8791件、2億5355万2928円になったと発表した。また基金活用の第1弾として、新基地建設阻止の運動を展開している「ヘリ基地反対協議会」と「沖縄建白書を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」を支援することを決めた。個別団体への支援金の額については非公表とした。

 会見前に開いた会議で基金の活用方法を議論した。ヘリ基地反対協については、十数年にわたって名護市辺野古で新基地建設阻止の活動に取り組んでいること、島ぐるみ会議については県内各地から辺野古行きのバスを運行していることなどを評価し、支援を決めた。
 県内各地で発足している辺野古新基地建設に反対する市町村単位の組織も支援していく予定で、今後は各組織の活動状況を調べる方針。県外、国外の新聞などに意見広告を掲載する計画については次回以降の運営委員会で議論を進める。
 運営委員会の委員長を務める新里米吉県議は「特に海外での活用については研究、勉強をしないといけない。次回以降の委員会で活用方法についてさらに議論していきたい」と述べた。