日隅一雄・情報流通促進賞 「島ぐるみ」に特別賞


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 知る権利を重視し情報通信分野で活躍するメディアやジャーナリスト、市民を表彰する第3回日隅一雄・情報流通促進基金賞(主催・同基金)の受賞者が21日、発表された。辺野古新基地建設に反対するオール沖縄の運動体の原動力となっている「沖縄『建白書』を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」が特別賞を受賞した。

 米軍キャンプ・シュワブ前の座り込み行動支援のために連日バスを運行していることや、国連や米国議会、海外メディアなどに積極的に働き掛けていることが「住民主権を貫徹し、情報発信・提供活動によって公正な情報の流通、促進を図っている」と評価された。
 「島ぐるみ会議」の呉屋守将共同代表は「われわれの運動が正しいものだと評価いただきありがたい。運動の後押し、勇気づけになる」と話した。授賞式は6月17日に東京都で開かれる。
 日隅氏は沖縄密約文書公開の訴訟などを担当し、福島の原発事故後は政府や東電の責任を追及した弁護士。同会は2012年に亡くなった日隅氏の志を発展させるため設立された。