30日に結成する「ちゅら海を守り、活(い)かす海人(うみんちゅ)の会」の設立準備会が22日に県庁で記者会見を開いた。これ以上漁場を壊す埋め立てを許さないとの立場から、名護市辺野古で進む新基地建設計画に反対を掲げた。
呼び掛け人は県内の漁業者や水産業者、海洋学者ら20人。元県漁連会長の西銘仁正さんは会見で、新基地が計画される大浦湾は他の海域で漁が止まっても台風の直前まで安全に漁ができる好漁場だとし、「本土復帰以降の開発で海が破壊されてきた。海人が立ち上がり海を守らなければいけない。声を上げられない人を代表して活動したい」と決意を語った。
ことし1月ごろに有志が集まり、2月から5月にかけては辺野古海域に延べ12隻の抗議船を出した。今後も要請があれば抗議行動を実施する。
会は漁業に従事する人材育成や観光漁業(ブルーツーリズム)、人工護岸を自然に戻すなどの「ミチゲーション」など11項目を主な活動内容に掲げる。
那覇空港第2滑走路建設事業や泡瀬沖合埋め立て事業、那覇軍港移設などへの賛否は設立以降に話し合う。設立総会はうるま市の健康福祉センターうるみん3階大ホールで開く。目標とする会員数は、漁業者や水産関係者の正会員100人、賛助会員200人の計300人。