本島鉄軌道計画 県が南部自治体職員から意見聴取


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鉄軌道導入計画で浦添市の担当職員(手前)から意見を聴く県の担当者ら=25日、那覇市の県南部合同庁舎

 県企画部は25日、沖縄本島の鉄軌道導入計画に関して南部の自治体担当職員から意見を聴いた。参加者からは終点の設置場所などについて県に説明を求める声が上がった。
 意見聴取は「パブリック・インボルブメント(PI、住民参画)」の一環として実施した。

今後、ほかの地域の担当職員や交通事業者など関係機関からも意見聴取し、30日には県立博物館・美術館で公募に応じた県民から意見を聴く。
 この日は那覇市の県南部合同庁舎で開催し、南部の8市町の担当者が参加。八重瀬町の担当者からは「八重瀬に終点を延ばすことはできないのか」との声が上がった。これに対し県は「今の段階では終点は決めていない」と説明した。
 那覇市の担当者から採算性について問われ、県の担当者は「過去の調査によれば(整備新幹線で導入された)上下分離方式ならば、4万人以上の需要で採算が取れる」と回答した。
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