県民大会実行委、防衛相へ決議文 沖縄の民意受け止めを


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中谷元・防衛相(左)に決議文を提出する県民大会共同代表の稲嶺進名護市長(右)ら実行委員会のメンバー=25日午後、防衛省

 【東京】17日に那覇市で開かれた「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」の実行委員会共同代表の稲嶺進名護市長らは25日、中谷元・防衛相に「国際法に違反し造られた米軍普天間基地は閉鎖・撤去こそが『唯一の解決策』だ」などとする大会決議文を提出し、普天間飛行場の辺野古移設計画の断念を求めた。

稲嶺市長が中谷防衛相と会談するのは初めて。菅義偉官房長官は実行委員会の面談要請に応じなかった。
 中谷防衛相との会談は冒頭だけ公開された。稲嶺市長は「この中(決議文)にはこれまでの歴史的部分や昨年1年間の選挙結果を含めて県民の思いが込められている。県民の思いを真摯(しんし)に受け止め、県民の願いをかなえていただきたい」と述べ、沖縄の民意を受け止め、新基地建設を断念するよう求めた。
 中谷防衛相は「普天間飛行場の危険性の除去を進めるためには、辺野古に移設し、一日も早い返還に取り組んでいきたい。地元の方々に移設への一層の理解を求めていく必要がある」と述べ、移設を推進する従来の政府見解を示した。
 要請行動には稲嶺市長と共同代表の大城紀夫連合沖縄会長、県政与党の県議7人が参加した。