辺野古の現状長野へ 信州塾15人が抗議参加


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「信州沖縄塾」の大村忠嗣副塾長(左端)と塾生ら=26日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】長野県で沖縄の基地問題などを訴える市民団体「信州沖縄塾」のメンバー15人が26日、新基地建設の準備が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた。県出身者で、「花に逢はん」などの著作がある作家の伊波敏男さんが塾長を務めることで知られる。メンバーは抗議活動に参加し、沖縄県民がなぜ基地建設に反対しているのかを学ぼうと、名護市辺野古や東村高江を訪れた。

 信州沖縄塾はこれまで、戦争体験者や基地問題などに詳しい識者を長野県に招き、交流を開いていた。「直接現地に足を運び、交流したい」という意見を受け、6、7年前から沖縄戦跡や基地をめぐるツアー企画を始めた。
 ゲート前で早朝の抗議に参加した門屋和子さん(62)は「機動隊に両腕をつかまれて押さえ付けられた。何もできなかったことに怒りの涙がこぼれた」と漏らした。「毎日こういう思いをしていることを長野で伝えたい」と話した。
 辺野古沖では同日、工事海域を囲む浮具(フロート)の一部に沿って、油防止膜(オイルフェンス)を延ばす様子が確認された。