2015年度県高校総合体育大会は26日、先行競技のゴルフを宮古島市のエメラルドコーストゴルフリンクス(男子6410ヤード、女子6053ヤード、パー72)で行った。男子は5アンダーの富本虎希(興南)が制し、女子は1オーバーの花城美久(宜野湾)が頂点に立った。
◆圧巻5バーディー/富本
圧巻の5バーディー、ノーボギー。2年生の富本虎希(興南)が唯一、アンダーパーで回り、2位と5打差をつけて頂点に立った。「ノーボギーで回れたことが良かった。優勝できてほっとした」。感情を表に出さない富本らしく、淡々と振り返った。
ティーショットが「曲がらず、狙った所に落とせた」と絶好調だった。しかし序盤はセカンドショットで寄せきれず、8番までイーブンパー。我慢のゴルフが続いた。
しかし9番(パー5)でこの日初めてのバーディーを奪い、前半を上がると後半に爆発した。アイアンの精度が上がり、アプローチで寄せられるようになると歯車ががっちりかみ合った。バーディーラッシュでスコアを伸ばす。
11番(パー5)、3番アイアンでツーオンに成功すると、ツーパットでバーディー。14番(パー4)、15番(パー3)もアイアンショットがさえ、連続バーディー。18番(パー5)もバーディーで締めた。
6月には熊本で行われる九州オープンに初出場し、プロを相手に戦う。「そこでベストアマになりたい」と前を見据えた。
(荒井良平)
◆“嫌な距離”きっちり/花城
3年生の花城美久(宜野湾)が女王の座をつかんだ。全県規模の大会では初めての頂点。「ようやく優勝できた」と笑顔がはじけた。
3、4メートルと“嫌な距離”のパットもねじ込んだ。「去年までこの距離を外すことが多かったので重点的に練習した」という。その効果はてきめんだった。外せば痛いパーパットもきっちり打ち切り、2バーディー、3ボギーとスコアメークに苦しみながらも最後まで崩れなかった。
インスタート9ホール目の18番(パー5)は4打目で50ヤードのアプローチショットを2メートルにつけてバーディー。最終9番(パー5)もバーディーで締め、1打差で優勝を決めた。
中学1年の時、ゴルフ好きの父の影響で競技を始めた。「ゴルフのぴりぴりとした緊張感が好き」と目を輝かせる。次の目標は国体予選。「高校最後なので全国で戦いたい」。より高い舞台でぴりぴりした緊張感を味わうべく、進化を続ける。