稲嶺名護市長『沖縄の声届ける』 訪米前にゲート前で決意


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訪米を前に米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ「本当の沖縄の民意を伝える」と決意を述べる稲嶺進名護市長=27日午前9時10分、名護市辺野古の同ゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり27日午前、移設に反対する市民らは米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続けた。午前9時10分ごろには、稲嶺名護市長がゲート前を訪れた。翁長雄志知事とともに訪米する稲嶺市長は出発を前に「翁長知事を先頭に本当の沖縄の姿、民意を届けたい。(基地阻止の闘いを)維持する力、継続する力を絶やさないように一生懸命に頑張っていこう」と決意を述べた。

 ゲート前の集会を取り仕切る平和市民連絡会の城間勝事務局長は「新基地建設は阻止するという思いを持ち、翁長知事と稲嶺市長のタッグが日米両政府にも屈せず頑張るということなので、連帯して頑張ろう」と呼び掛けた。
 この日は基地建設阻止を目指す議員団も午前6時すぎごろから座り込みに参加した。同7時ごろに海上作業に関連するとみられる大型重機が運び込まれようとした際に、ゲートの入り口付近で議員団と市民らが座り込みし、県警機動隊にごぼう抜きされるなど一時騒然とした場面もあった。
 一方、名護市辺野古の大浦湾海上では、早朝から市民が乗る船やカヌーが沖縄防衛局の作業を警戒して抗議行動を展開している。
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