琉大医学部・付属病院 西普天間移転に994億円


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 【東京】宜野湾市の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地に移転する計画の琉球大医学部付属病院と同医学部の移転費用について、琉大が994億円と試算していることが27日、分かった。

建物や設備などを合わせて付属病院が662億円、医学部が332億円と見込んでいる。
 同日、自民党本部で開かれた党沖縄振興調査会の小委員会(山本一太小委員長)で琉大側が報告した。
 試算は用地取得費や造成費、埋蔵文化財調査費などを含んでいない。国際会議場や先端医学研究センターなどの付加施設を含めた建物費、移転費の合計で994億円と試算した。
 小委員会で、琉大は6月下旬に決定する政府の経済財政運営指針に「琉大医学部及び付属病院の移転」を明記することや土地取得の支援、2016年度以降の調査費・事業費の支援を求めた。宜野湾市の佐喜真淳市長や県も跡地利用計画への財政支援や国道58号へのアクセス道路確保を要望した。